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代表理事からのご挨拶

ご挨拶

映画業界にかかわる皆さま方のご支援とご鞭撻により、日本映画批評家大賞は1991年の創設以来、水野晴郎先生や淀川長治先生、小森和子先生ら多くの先輩映画批評家たちの志を受け継ぎ、約30年近く日本映画批評家大賞授賞式を執りおこなってまいりました。

遺憾ながら、第29回の授賞式は新型コロナウイルス感染症の影響により、中止にせざるを得ないという結論に至りました。授賞式を心待ちにされていた受賞者の皆様には大変ご迷惑をお掛けすることになり誠に残念ではございますが、受賞者ならびに関係者お一人おひとりの健康と安全を第一に考慮した、やむを得ない判断であったと受け止めております

日本映画批評家大賞は、先述の水野晴郎先生たちが「日本にもニューヨーク映画批評家賞のようなものがあったらいいな」という気持ちで立ち上げた賞です。誰にも気兼ねなく映画批評家たちだけで賞を選び、それによって日本映画を励まし、そして刺激を与えたいという想いによって誕生しました。

以来、国内で唯一、商業的な成功如何を問わず純粋に映画の良し悪しのみで作品を評価する映画賞として、この日本映画批評家大賞は認知されてまいりました。われわれは先人たちの想いをさらに次の世代へと引き継ぐべく、困難のなかにあっても一歩また一歩と進み続けていく所存です。

授賞式の中止を余儀なくされた今回ではございますが、その活躍を評価されて日本映画批評家大賞を受賞された方々には、この賞が映画人としての誇りとそして今後の励みになるものとして受け取っていただけることを切に願っております。

来年の第30回から光風霽月と続いてゆく、日本映画批評家大賞授賞式の舞台のうえで、また皆様方とお会いすることができることを心より希求いたします。

今後とも日本映画批評家大賞を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本映画批評家大賞機構
代表理事 金子尚樹

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